AGAは女性にも起こる

女性のAGAは「FAGA」と呼ばれる

AGAというと男性が悩まされているもの、という印象ですが、実は女性の患者も増えているのです。

女性のが発症するAGAは「FAGA」と呼ばれます。患者数の割合はおよそ10人に1人で、増加の傾向にあります。

男性のAGAとは原因が異なるため、対処方も変わります。FAGAをAGAと同じ治療を行っても、改善されないどころか、逆に症状を進行させてしまう場合があるのです。

FAGAを起こる要因は個人で違いがあります。比較的多いのは、妊娠と出産による、著しいホルモンのバランスの乱れです。

AGAは、頭頂部や生え際など、特定の箇所から症状が現れ、広がっていきます。一方、FAGAは髪の量が全体的にまばらになっていき、髪の毛自体が細くてコシがなくなっていくのが特徴です。

AGA治療薬のプロペシアは女性には使われない

FAGAはAGAの治療薬で治療できます。ただし、女性でも使えるものと、女性は絶対に使ってはいけないものがあります。

代表的なAGA治療薬は、「ミノキシジル」と「プロペシア」です。

ミノキシジルはAGA、FAGAどちらの治療にも使える薬です。髪の毛の根本にある毛母細胞を活性化させることで、発毛を促す効果があります。

プロペシアは、女性は使ってはいけない薬です。女性がプロペシアを使うと重大な副作用が起こります。

プロペシアの有効成分「フィナステリド」は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの働きを抑える作用があります。ジヒドロテストステロンは髪の毛の成長期を短くしてしまうため、AGAの原因になるのです。

ジヒドロテストステロンは女性の体内でも分泌されるため、フィナステリドは一見すると、FAGAに有効に思えるかもしれません。しかし、女性の体内のジヒドロテストステロンが抑制されると、胎児に大きな影響を及ぼします。

胎児が男の子だった場合、ジヒドロテストステロンの働きによって生殖機能が発達します。逆に言えば、ジヒドロテストステロンが正常に働かないと、生殖機能が正常に発達しません。女性がフィナステリドを使用して、男の子を妊娠、出産した場合、子供の生殖機能が欠落する危険性があるのです。

以上のことから、女性がFAGAになった場合、プロペシアは処方されず、ミノキシジルが選択されます。

AGAの症状と原因

AGAは薄毛のパターンによって分類される

AGAの症状は、薄毛の広がり方によって分類されます。

生え際が後退していく薄毛は、アルファベットのMのように見えることから、「M字型ハゲ」と呼ばれます。髪型を整えることで隠しやすいのが特徴です。この症状がAGAかどうか判断するには、頭頂部から垂直に線をおろし、生え際と直角に交わるように引いた線の長さを測ります。その長さが2cmよりも短ければAGAと認められるのです。

つむじが広がるようにして頭頂部が薄くなっていき、くっきりと肌が露出してしまう薄毛は「O型ハゲ」と呼ばれます。

M字型とO字型の症状が同時に起こっているのが「U型ハゲ」です。生え際が後退しつつ頭頂部も薄くなり、全体的に薄毛になっていきます。U字型がさらに進行していくと、頭頂部と前頭部からすっかり毛がなくなり、治療するのに長い時間が必要になります。

若い人でもAGAを発症する場合がある

男性型脱毛症(AGA)は、日本人男性の約30%が発症するといわれています。思春期以降から発症するようになります。額の生え際が後退したり、頭頂部の髪の毛が薄くなるのが特徴です。

AGAは20代後半から40代に多くみられますが、20代前半で発症し、いわゆる「若ハゲ」になってしまうこともあります。

AGAの原因は、ジヒドロテストステロンとよばれる悪玉ホルモンの影響で、頭部の毛周期が乱れるためといわれています。

この悪玉ホルモンは、遺伝や食生活、生活習慣の乱れによって増加します。毛髪の成長を阻害し、髪の毛の生えかわりのサイクルも乱してしまうのです。

AGAの症状は進行していくため、放置していくとどんどん悪化していきます。進行を抑え、早い段階で解決するためには、クリニックで適切な治療を受けることが大切です。食生活や生活習慣を見直し、専用のシャンプーや頭皮マッサージなどでケアするのも効果的です。

AGAの特徴的な症状

AGAは髪が抜ける部位や髪質の変化に特徴がある

AGAの代表的な症状は額の生え際が後退したり、頭頂部の髪の毛が薄くなったりすることです。

また、初期症状として、抜け毛の他に、髪質の変化が挙げられます。男性ホルモンの影響で、髪の毛が柔らかくなり、ハリがなくなってしまうのです。

髪の毛の成長期は、通常2年から6年程度です。しかしAGA患者の場合、数カ月から1年程度に短くなり、髪の毛の成長が不十分になります。その結果、短くて細い髪の毛が増えてしまうのです。

AGAを発症してすぐに薄毛になるわけではなく、症状は進行していきます。

AGAかどうかは、頭頂部や前頭部、生え際の状態や、髪の減り方から判断されます。また、AGAが起こるのは思春期以降です。ひこう性脱毛症や円形脱毛症、発毛サイクル上で起こる自然脱毛など、AGA以外の原因で薄毛になることもあります。

薄毛はAGA以外の原因でも起こる

AGAを発症していなくても、薄毛になる場合もあります。

人間には抜け毛が多くなる季節があります。4月から5月の初夏と、9月から10月の晩秋は、抜け毛が多くなりやすいです。それをAGAと思い込み、不安になったり、ストレスを抱えてしまわないようにしましょう。ストレスが原因で抜け毛が増える場合もあります。

ただし、朝起きた時に枕が黒くなったり、排水溝が詰まったりするほどの抜け毛は、AGAを発症している可能性があります。

60代以上の薄毛は老化現象の自然な抜け毛であり、AGAには含まれません。薄毛は10代後半から40代の男性の間で増加の傾向にあります。薄毛の原因には、偏った食事や生活習慣の乱れ、ストレスなども挙げられます。

薄毛の原因は人によって様々です。薄毛が気になったらAGAと決めつけず、医療機関に相談しましょう。

AGAの初期症状

抜け毛が増えたり髪の毛が細くなったりしたら要注意!

AGAになると、髪質の変化や抜け毛といった症状が現れます。症状は男性ホルモンのバランスが崩れ、髪の毛が生え替わる毛周期がおかしくなるために起こります。

初期症状でわかりやすいのは、髪質の変化です。硬めの髪の毛が柔らかくなってきたり、ハリがなくなったと感じたりしたら要注意です。

また、髪の毛が細くなるのもAGAの初期症状の特徴です。これは、毛周期が乱れ、髪の毛の成長が妨げられているために起こります。

抜け毛が増えるのもAGAの初期症状です。健康な髪の毛の人でも、1日に100本程の髪の毛が抜けます。しかし、起床時に枕に髪の毛がたくさんついていたり、頭を洗ったときの抜け毛が目に見えて増えるようになったりしていたら注意が必要です。

抜け毛が多くなった、細くなったと感じたりしたら、早めのケアを行いましょう。

「AGAかも……」と思ったらクリニックを受診する

AGAは初期の段階からケアをしていけば、薄毛が目立ってしまう前に対処できます。抜け毛が多くなったり、髪の毛が細くなったりと、気になる症状が出てきたら早めに専門のクリニックで医師に相談をしましょう。

カウンセリングや検査で、AGAなのかどうかを調べられます。AGAだとわかった場合、髪の毛の洗い方の指導や、AGA治療薬や育毛剤の処方といった処置を受けられます。

薄毛は進行してしまうと、元に戻すのに非常に時間がかかってしまいます。しかし初期の段階でケアをすれば、進行が予防でき、健康な髪質に戻せる可能性も非常に高くなるのです。

薄毛の症状があらわれてきたら、自己判断で育毛剤などを使うのではなく、専門のクリニックを受診しましょう。間違ったケアをしていると、余計に薄毛を進行させてしまいます。